「夏と冬、どっちのほうが体は大きくなるの?」——結論は、季節に合わせて戦略を変えると最短で成果が出るです。環境(気温・湿度)、食欲、活動量が変わるため、同じメニューでも結果がブレます。本記事では、夏=カット(減量)、冬=バルク(増量)を基本軸に、季節ごとの筋トレ・食事・回復の最適解をわかりやすく解説します。
なぜ季節で体づくりは変わるのか
- 冬(バルク期):低温で基礎代謝がやや高まり、食欲も戻りやすい。厚着で体型を気にしにくく、カロリーを乗せて筋合成を最大化しやすい。
- 夏(カット期):暑熱で食欲が落ち、活動中の発汗が増える。摂取カロリーが自然に絞れ、体脂肪を落として見せる体に仕上げやすい。
冬:バルクアップの実践(筋量を増やす)
トレーニング
- 高ボリューム×中高重量:スクワット/ベンチ/デッドの複合種目に加え、胸背脚は15〜20セット/週を目安に。
- 頻度は部位2回/週:刺激と回復のバランスを最適化。弱点部位は“週頭に先取り”。
栄養
- +200〜400kcalの余剰(体重・活動量で調整)。
- タンパク質:体重×1.6〜2.2g/日/炭水化物:トレ前後に厚めに配分。
- 微量栄養素:鉄・亜鉛・ビタミンDで合成と回復を後押し。
回復
- 睡眠7–9時間+就寝前の軽食(カゼイン・ヨーグルト)で同化時間を確保。
- 冷え対策で関節の温度を上げ、アップは長めに。
夏:カットの実践(絞って仕上げる)
トレーニング
- 中重量×短時間×密度高め:スーパーセットやレスト短縮で消費を稼ぎつつ筋量維持。
- 複合種目は継続しつつ、フォーム崩れを避けるためRM余力を1–2回残す設定。
栄養・水分
- −200〜400kcalの赤字で緩やかに減量。タンパク質は維持(体重×2.0g目安)。
- 水分+電解質:発汗でNa/K/Mgが失われるため、こまめに補給。
- 食欲が落ちる日は、プロテイン+果物+冷やし茶漬けなど“入る形”で対応。
コンディション管理
- トレ前の屋外移動・サウナ直後は高強度を避ける。めまい・脱水に注意。
- 照り返しの強い時間帯は避け、涼しい時間に実施。
季節横断の鉄則(年間を通じてブレないコア)
- 複合種目を軸:スクワット/ベンチ/デッド/プレス/ローは年中メニューの中心。
- 期分け(ピリオダイゼーション):冬=筋量増、春=移行、夏=絞り、秋=再増量の循環で壁を突破。
- 測定の習慣:体重・体脂肪・ウエスト・トレ記録・週1の写真で“進捗を可視化”。
季節別サンプルメニュー(週2分割の一例)
冬(バルク):
Day1 上半身:ベンチ 5×5/インクライン 4×8/ロー 4×8/プレス 3×10/三頭3×12/二頭3×12
Day2 下半身:スクワット 5×5/デッド 3×5/レッグプレス 4×12/RDL 3×10/カーフ4×15
夏(カット):
Day1 上半身:ベンチ 4×6(RPE8)→プレス&ラテラルのスーパーセット 3×12/ロー 4×8→フェイスプル 3×15(レスト短)
Day2 下半身:スクワット 4×6(RPE8)→レッグプレス 3×15/RDL 3×10→体幹サーキット 10分
よくあるQ&A
- Q. 冬でも脂肪は増やしたくない:余剰は小さく(+150〜250kcal)、タンパク質高めでクリーンに。
- Q. 夏に筋量が落ちるのが怖い:強度(重量)は死守、ボリュームを調整。炭水化物はトレ前後に集中投下。
まとめ:季節を敵にせず、味方にする
「夏=見せる体に仕上げる」「冬=筋肉の土台を積む」。この期分けを軸に、トレーニング・栄養・回復を微調整すれば、年間を通じて右肩上がりで強くなれます。季節は変えられない。でも戦略はいつでも変えられる。今日から“季節に合わせた最適化”を始めよう。
キャプテンKのひとこと:冬は作る、夏は魅せる。季節は最強の味方だ!強度は守り、ボリュームで調整。これが筋量死守の鍵

